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今日の大麻経済ニュース(2026-02-10 JST)

公開日: 2026/02/10
更新日: 2026/02/10 07:00

今日の大麻経済ニュース(2026-02-10 JST)

研究主導の新着成果が、栽培の投入最適化、合成サプライチェーン、医療現場での需要・安全管理に波及しうる一日でした。定量情報としては、栽培段階の養分吸収量と用水効率の提示が注目で、他に前臨床・臨床の安全性や治療可能性に関する知見が蓄積しています。


概況

経済的インパクトの核は、栽培現場での養分補給を水消費に連動させる手法の定量化で、窒素・リン・カリの吸収レンジと用水効率が示されました。これにより、肥料投入と在庫・補給の計画精度が高まる可能性があります。一方、CBD合成ではβ脱離段階の反応障壁が高く、実務上も依然としてセレノキシド経路が有力であることが裏づけられ、原料・工程選択に影響しえます。医療面では、高齢者の使用増を受けたスクリーニングや術後管理、がん化学療法の副作用軽減をめぐるレビューや前臨床が相次ぎ、需要創出と安全対策の両面で示唆が得られました。


市場・生産性(栽培)

栽培期(栄養生長期)の養分吸収を、植物の蒸散水量に基づくマスバランスで推定する手法が提示され、2品種(CJ2、First Light)の吸収レンジが明示されました。窒素はFirst Lightで97–155 mg/L、CJ2で78–145 mg/L、リンはそれぞれ14–48 mg/L、13–49 mg/L、カリウムは112–216 mg/L、111–205 mg/Lでした。用水効率(WUE)はCJ2が4.71 g/L H2O、First Lightが4.59 g/L H2Oで類似でした。時間解析では、蒸散水で正規化したとき、週1に窒素・カリの吸収ピークがあり、週2には有意に低下(p

指標 First Light CJ2 示唆
窒素吸収レンジ 97–155 mg/L 78–145 mg/L 品種別に補給濃度の最適点が異なる可能性。
リン吸収レンジ 14–48 mg/L 13–49 mg/L リンは両品種で近似、過不足の回避が鍵。
カリウム吸収レンジ 112–216 mg/L 111–205 mg/L 初週の需要ピークを踏まえた前倒し補給が有利。
用水効率(WUE) 4.59 g/L 4.71 g/L 水消費に比例した補給戦略の妥当性を裏づけ。

(出典:Predicting vegetative phase nutrient uptake in Cannabis sativa L. via transpiration-driven mass-balance


栽培の養分補給を「水の使い方」に合わせて調整する考え方は、経営工学(オペレーションズ・リサーチ)でいう在庫最適化と共通します。蒸散に比例させて補給すれば、余りすぎ(在庫過多)や足りなさすぎ(欠品)を避けられます。「蒸散」は葉から空気中へ水分が出ていく現象のことで、植物の水使用のメインです。専門用語ですが、要は“どれだけ飲んだかに合わせて、どれだけ食べさせるか”を数式で管理する発想です。

企業・サプライチェーン(合成化学)

リモネン誘導体からのCBD合成で鍵となるβ脱離工程は、実験的に再現性と収率の面で難航し、試行した直接脱離はエポキシドへの逆戻りが優勢で、所望のオレフィン生成に至らないことが報告されました。DFT計算により、反応に必要な配座が取りにくく、電子的要因も不利であることが示され、実務上はセレノキシド経路が依然として現実的なルートであると位置づけられます。原料選定や触媒・プロセス開発の優先順位づけに示唆を与えます。


(出典:Synthesis of a Cannabidiol Precursor: Experimental Challenges and DFT Insights into β‑Elimination Barriers


医療・臨床(需要・安全管理)

米国の高齢者における大麻使用の増加を背景に、臨床側のスクリーニングや短時間介入の実態把握の必要性が指摘されました。医療機関での問診・検査フロー整備は、薬物相互作用や周術期管理の安全性向上に直結するため、医療提供体制と患者教育の両面での需要が見込まれます。


(出典:Cannabis or drug screening and discussions with clinicians among older adults who use cannabis in the US, 2021-2023


研究・応用(疼痛、周術期、炎症・感染、がん支持療法)

規制・安全性(精神症状、母子保健)

基礎科学(神経回路・受容体分布)

視覚野におけるCB1受容体とcnr1発現の層・領域・細胞型特異性が、思春期から成人で比較され、成熟視覚野全体で特異的な層分布が確認されました。cnr1は3つの主要介在ニューロン型に発現し、5ht3arサブタイプに豊富でした。一次視覚野では、思春期と成人で層1のcnr1陽性reelin介在ニューロンが多く、層4のcnr1陽性ソマトスタチン介在ニューロンが少ないという差が示されました。感覚処理のE/Iバランス調節に関わるECSの理解が進展しています。


(出典:Age-Dependent Area-, Lamina- and Cell-Type-Specific Distribution of the Cannabinoid Type 1 Receptor in the Mouse Visual Cortex


今日の注目ポイント(3つ)

  • 栽培の数値化:蒸散駆動のマスバランスで、N/P/K吸収レンジと用水効率が品種別に明示され、週次需要ピークも把握できるようになったこと。

  • 合成ルート選択:CBD前駆体のβ脱離が配座・電子要因で不利と理論的に裏づけられ、現行プロセスの選好理由と改良余地が明確化したこと。

  • 医療の需要と安全:高齢者スクリーニングの必要性、周術期や支持療法での活用可能性、精神症状・妊娠期リスクの基礎知見が併進していること。

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カンナビノイドニキ
カンナビノイドニキ [TikTok, YouTube, LINE]

当ディスペンサリーストアの店長。これまで20年以上の大麻の旅に情熱を注いできた。スイス産に傾倒していたが、最近は合成の魅力に引き込まれ、究極のレシピを模索中。
さらに、大麻およびサイケデリックの私的使用合法化を目指す社会運動にも積極的に参加し、科学的根拠と人権の両面から啓発活動を続けている。

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