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今週のサイケデリック・ニュース(2026-02-19 JST)

カテゴリ: サイケデリック

公開日: 2026/02/19
更新日: 2026/02/19 17:45

今週のサイケデリック・ニュース(2026-02-19 JST)

本日のハイライトは、Compass Pathwaysのシロシビン製剤COMP360が2本目の第3相試験で主要評価項目を達成し、投資家センチメントが改善したこと。そして、臨床現場ではケタミン支援カップル療法(KAP)への関心が社会面で高まっている点です。政策面では、Q4 2025の米連邦ロビー活動アップデートが公開され、規制環境の地殻変動を伺わせます。

概況:市場動向・センチメント・主要指標

  • センチメント:臨床では「有効性シグナルは継続、効果量は控えめ」というバランス評価。投資家はポジティブ・サプライズを先取り。
  • マクロ:政策はロビー活動の継続が示される一方、実装論は医療現場で具体化。
指標/銘柄 週次動向 主要出来事
Compass Pathways(CMPS) +30%超(場中) 第3相COMP006のトップライン達成、ウェブキャストで追加データ示唆
政策温度 継続的関与 Q4 2025米連邦ロビー開示アップデート(データに遅延あり)
臨床実装 関心増 ケタミン支援カップル療法(KAP)への需要拡大

用語メモ:

  • 「トップライン」=主要評価項目の速報的な集計結果。詳細解析は後続。
  • 「MADRS」=うつ病重症度を数値化する臨床尺度。変化量が治療効果の指標。

注目トピック(重要度順)

臨床試験:COMP360、第3相2本目も主要項目達成(COMP006)

  • 概要:N=581、25mg対1mgで6週時点のMADRS変化量が主要評価項目を達成。安全性は想定範囲内。投与は3週間隔で計2回(1/10/25mg)。
  • 追加知見:一部で2回目投与が反応を深めるシグナル。ただし「無反応者への有用性」「増益の明確な程度」は未解明。
  • 持続性:既報のCOMP005では26週データが共有済み。COMP006でも26週で持続性・再投与の臨床意義が鍵。
  • 論点:Psychedelic Alphaは効果量を「控えめ」と評価し得る点を指摘。とはいえ、2本の第3相で一貫した方向のシグナルは、規制パスの現実味を高める要素。
  • 研究者視点:Carhart-HarrisらのREBUS仮説「固定化した信念ネットワークを一時的に可塑化」や、JHUのJohnsonらの指摘「セッション外の統合が転帰を左右」は、再投与や長期維持戦略の設計論と整合的。

用語メモ:

  • 「効果量」=治療群と対照群での平均差の大きさ。「控えめ」は統計学的有意でも臨床的インパクトが課題の水準を示す。
  • 「再投与」=同一プロトコル内での複数回投与。目的は反応の強化や持続の延伸。

企業・IR:Compassのウェブキャストで補足データと曲線提示

  • ウェブキャストでMADRSカーブ等を提示(会員向け詳細)。CEO/CMO(Kabir Nath, Guy Goodwin)も登壇。市場は直後からCMPSが30%超上昇と反応。
  • インプリケーション:投資家は「規制・商用化への直線距離の短縮」を織り込みつつ、効果量と再投与戦略の最適化に注目。

社会・臨床実装:ケタミン支援カップル療法(KAP)への関心増

  • 背景:伝統的カップル療法で硬直パターンから抜け出せないケースが増加。KAPがオプションとして浮上。
  • メカニズム仮説:適正用量のケタミンで「視点拡張」「感情耐性」を高め、脅威駆動の硬直的物語を和らげ、脆弱性・共感・新たな関係づけを促進。
  • 構造化プロセス:
    1) 評価(共同+個別)
    2) 準備(意図設定・安全・用量設計[サイコリティック=「低用量で心理療法を促進」/サイケデリック=「高用量で体験性を強く誘発」])
    3) 共同セッション
    4) 統合(関係行動変容にフォーカス)
  • エビデンス状況:カップルKAPの無作為化試験は未了。ただしケタミンはうつ・自殺念慮・トラウマで有効性研究が蓄積。関係そのものをクライアントに据えるため、個人KAPとは異なる技能が必須。
  • リスク管理:
    • バイパシング=「単回の多幸感を持続的変化と誤認」
    • 体験差によるミスアチュンメント
    • 関係の安全性(強制・不安全・高紛争は不適)
    • 医療的禁忌の確認と処方権者との連携
  • 実装要件:高品質訓練(講義・体験・SV・グループコンサル)と、二者関係に特有の準備・統合技法、医療連携の範囲明確化。Enamoryは臨床・訓練・研究を専門に展開。

政策・ロビー:Q4 2025米連邦ロビー活動アップデート

  • 概要:企業・非営利のロビー開示をレビュー。「提出遅延」によりデータはラグあり。Psychedelics Federal Lobbying Trackerで継続更新。
  • 含意:規制・保険収載・研究資金の行方に業界横断の関与が続く。臨床試験のポジティブニュースと政策投資が並走する構図。

まとめ

  • 本日の最大インパクト:COMP360が第3相で2連勝。効果量への慎重評価は残るが、再投与・長期維持の設計と合わせ、規制当局への対話材料が厚みを増した。
  • 投資家向け:
    • 観点は「効果量の解釈」「反応持続の26週データ」「安全性プロファイルの一貫性」。
    • 価格反応は先行、今後は実装性(療法家養成・施設要件)償還見通しがバリュエーションを左右。
  • 医療者向け:
    • KAPを含む実装は、選別・安全管理・統合フェーズの質が鍵。関係療法は個人KAPと異なる訓練体系が必要。
    • シロシビンの再投与戦略やフォローアップ設計に注視。
  • 一般読者向け:
    • KAPは「魔法の弾丸」ではなく、構造化されたプロセスと合意・安全が前提。適応外や不安全な関係には不適。
    • 研究は前進中。治療選択は専門家と相談を。
  • 今後1週間の注視ポイント:
    • Compassの追加解析・アナリストノートの公表内容。
    • ロビー活動トラッカーの更新(遅延分の反映)。
    • KAP実装に関する研修・ガイドライン動向(専門団体の声明や事例報告)。
  • 予定イベント:
    • 企業IRでの追補スライド・Q&A公開有無の確認。
    • 学会・ウェビナーでの第3相データ解説セッション登壇情報のチェック(未定)。

参考リンク:

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カンナビノイドニキ
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当ディスペンサリーストアの店長。これまで20年以上の大麻の旅に情熱を注いできた。スイス産に傾倒していたが、最近は合成の魅力に引き込まれ、究極のレシピを模索中。
さらに、大麻およびサイケデリックの私的使用合法化を目指す社会運動にも積極的に参加し、科学的根拠と人権の両面から啓発活動を続けている。

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