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物質辞典 / ドーシング

教育者のための物質使用ガイド: 第3部「大麻のベイピングを理解する」

公開 2025.10.07 更新 2026.03.29 コメント受付中

このセクションでは、大麻および大麻ベイピング、ベイピングに伴う害とリスク、そして若者のリスクを減少させる戦略について情報を提供します(※ニコチンなど他の物質のベイピングは扱いません)。

教育者のための物質使用ガイド: 第3部「大麻のベイピングを理解する」
目次
  1. 学習ユニット序文
  2. 主要な概念と要点
  3. カナダの若者における大麻とベイピング
  4. 大麻とは?
  5. THCとCBDとは?
  6. 大麻使用の影響
  7. 大麻の使用方法
  8. 吸入(Inhaling)
  9. 経口摂取(Ingesting)
  10. 外用(Topical Cannabis)
  11. 大麻ベイピングとは?
  12. 大麻のベイプ製品
  13. 大麻ベイプの危険性とリスク
  14. 若者のリスク低減を支援するための戦略
  15. 会話を始めるためのポイント
  16. 会話で使える質問例
  17. 会話のためのポイント:主要メッセージ
  18. 追加リソース

このセクションでは、大麻および大麻ベイピング、ベイピングに伴う害とリスク、そして若者のリスクを減少させる戦略について情報を提供します(※ニコチンなど他の物質のベイピングは扱いません)。

本ページの内容は、カナダ薬物使用・依存センター(CCSA) の資料「Understanding Substance Use – Educator’s Guide」を、株式会社旗指物が教育目的で日本語翻訳したものです。翻訳・掲載にあたってはCCSAより正式な許可を得ています。
(※内容の改変・有償利用は行っておりません)

学習ユニット序文

このセクションでは、大麻および大麻ベイピング、ベイピングに伴う害とリスク、そして若者のリスクを減少させる戦略について情報を提供します(※ニコチンなど他の物質のベイピングは扱いません)。

まず「大麻ベイピングの理解」ビデオ学習ユニットを視聴し、その後に本セクションの演習に取り組んでください。

主要な概念と要点

  • 大麻は人によって異なる影響を与える
  • 若年で使用を始め、毎日またはほぼ毎日使用する若者は、精神的・身体的健康の害や社会的問題を発展させるリスクが高い
  • ベイピングにはリスクが伴う
  • ベイピングによって肺や脳に有害となり得る新しい化学物質が生成される可能性がある
  • 多くの大麻・ベイプは高濃度のTHCを含み、短時間に多量のTHCを摂取すると過剰酩酊につながる
  • 頻繁かつ大量の使用は、大麻依存または大麻使用障害につながる可能性がある
  • 欠陥や改造されたベイプ機器は火傷などの怪我を引き起こす可能性がある
  • 若者への教育では、使用理由、リスク、リスク低減方法について議論することが重要

カナダの若者における大麻とベイピング

大麻は、アルコールに次いでカナダの若者が最もよく使用する物質です。動画でも述べた通り、2019年の「Canadian Student Tobacco, Alcohol and Drug Survey(CSTADS)」によれば、大麻を使用したことのある生徒の初回年齢は平均14歳で、使用経験のある若者のうち42%が「ベイプで吸った」と回答し、2016年から12ポイント増加しました(Health Canada, 2019c)。

大麻の使用パターンはさまざまで、全く使わない若者もいれば、長期的な害なく時々使う人、問題のある使い方に発展して長期的な害を経験する人もいます。若者は大麻について偏りのない事実を知り、情報に基づく意思決定をしたいと望んでいます。カナダでの研究では、「ダメ。ゼッタイ。」という禁欲一辺倒のアプローチは若者に響かず、肯定的・否定的の両面を含むエビデンスに基づいた情報が好まれることが示されています(CCSA, 2017c)。

医療目的の大麻について

他の治療が奏功しない場合、医療専門職が特定の症状に対して医療用大麻の使用を認めることがあります。例えば、がん治療に伴う痛みや吐き気の緩和などです(Kalant & Porath-Waller, 2016)。医療用は医療者の処方でのみ入手できる一方、私的使用は州・準州の規則に従い18歳以上が連邦認可小売店で購入できます。

重要:用途や理由にかかわらず、大麻使用にはリスクが伴います。

大麻とは?

大麻(マリファナ/ウィード/ポットとも呼ばれる)は大麻植物由来の製品で、多くは酩酊感(高揚・多幸・幸福・リラックス)を得る目的で使われます。医療目的(不眠・痛み・吐き気の軽減など)で用いられることもありますが、これらの有効性にはさらなる研究が必要です(Konefal et al., 2019)。

THCとCBDとは?

大麻には「カンナビノイド」と総称される100種類超の化合物が含まれます。代表的なのは次の2つです:

  • THC(テトラヒドロカンナビノール):いわゆる「ハイ」をもたらす主たる精神作用成分。製品の強さは一般にTHC量に依存します。
  • CBD(カンナビジオール):ハイを引き起こさないが、眠気を感じることがあります。医療応用の可能性について研究が進められています(Konefal et al., 2019)。

大麻使用の影響

影響は人や使用のたびに異なり、量や方法にも左右されます。気分の高揚に加え、望ましくない短期・長期の影響が起こり得ます。短期的には不安・被害妄想・反応時間の遅れなどが生じ、意思決定・安全運転能力を損ねます。使用後の運転は安全ではありません。

長期的には、記憶・集中・意思決定の問題、既存のメンタルヘルス悪化、依存や大麻使用障害のリスク増につながります。若年期に使用を始め、毎日またはほぼ毎日使う若者は、心身の健康問題や社会的困難、大麻依存/使用障害のリスクが高まります。

短期的影響 長期的影響
多幸感(幸福・リラックス) 依存または大麻使用障害のリスク増
短期記憶の低下 記憶・集中・思考・意思決定の困難
ふらつき・眠気 不安や抑うつの増加
被害妄想・不安 精神病・統合失調症のリスク増(家族歴がある人で高い)
食欲増加 吸入時の肺疾患リスク増
判断力・協調性の低下

大麻による判断力低下運転

データでは、大麻影響下運転はアルコールに次いで物質関連の交通死亡の第二の原因です(Kalant & Porath-Waller, 2016)。大麻は協調運動、反応時間、意思決定を損ね、運転能力を低下させます。使用後に運転するのは安全ではありません。

若者向けに、仮想シナリオで大麻使用と運転の判断を学べる「The High Way Home?」というサイトがあります(CCSA, n.d.-g)。

演習

  • あなたの私生活や職業生活において、若者は大麻についてどのような質問をしていますか? それらの質問に答える自信はどの程度ありますか? 知らない質問に直面したとき、どのように対応できますか?
    • 知らないことは正直に伝える
    • 知識のある専門家に相談する、または信頼できるオンライン情報源で調べる
  • 上の表に示された大麻の短期的・長期的な悪影響について考えてみましょう。それらは若者の家庭や学校での生活にどのような影響を及ぼすでしょうか?
    • 学校の課題をこなすことが難しくなる、成績の低下
    • 学校や家庭、職場での自らの責任を放棄する

大麻の使用方法

吸入(Inhaling)

乾燥大麻や一部の大麻抽出物は、ジョイント、パイプ、ボングなどで喫煙したり、 電子ヴェポライザーを用いて「ベイプ(vaped)」することで摂取することができます。 吸入は最も一般的な摂取方法のひとつです(CCSA & Canadian Coalition for Seniors’ Mental Health, 2020)。

経口摂取(Ingesting)

食品や飲料、オイルなどに大麻成分を含ませた「エディブル(食用大麻)」は、 食べたり飲んだりすることで体内に取り込まれます。 大麻の経口スプレーやチンキは舌の下や頬の内側に塗布して吸収させるタイプです。 経口摂取の場合、効果が現れるまでに時間がかかることがあります(CCSA, 2019a)。

エディブル大麻についてもっと知りたい方はこちら。

インフォグラフィック 「Cannabis: Inhaling vs Ingesting」(CCSA, 2019a) では、これらの摂取方法による効果の違いを詳しく学ぶことができます。

吸入(Inhaling) 経口摂取(Ingesting)
吸入後、数秒〜数分以内に効果を感じます。 摂取後30分〜2時間で効果を感じます。
最大効果は約30分でピークに達します。 最大効果は摂取後約4時間でピークに達します。
効果は最大6時間持続し、残留効果は最大24時間続くことがあります。 効果は最大12時間持続し、残留効果は最大24時間続くことがあります。

外用(Topical Cannabis)

「大麻の外用剤(トピカル)」は、皮膚・髪・爪などに塗布するために作られたオイルやクリームを指します(CCSA, 2019d)。

これらの製品は、医療目的(痛みの管理、関節炎など)や化粧品目的(スキンケアやヘアケア)で販売されていますが、 現時点では効果を裏付ける科学的根拠は存在しません (CCSA & Canadian Coalition for Seniors’ Mental Health, 2020)。

摂取方法に関わらず、大麻を毎日またはほぼ毎日使用すると、心身の健康に影響を与える可能性があることを覚えておくことが重要です。

演習

  • このセクションで紹介された大麻の使用方法を考えてみましょう。吸入や経口摂取に関連するリスクを特定できますか?
    • 吸入:長期間の喫煙やベイピングは肺の健康に悪影響を及ぼす可能性がある。
    • 経口摂取:効果の発現が遅いため、短時間に多量を摂取すると過剰摂取のリスクが高まる。

大麻×セックス/ジェンダー
エビデンスによれば、セックス(生物学的性)とジェンダーは、若者の大麻使用のあり方や、それに伴うリスク・害に影響します。たとえば、大麻使用は女子・女性よりも男子・男性に多く見られます。一方で、研究は女性のほうが大麻の影響に敏感で、より短時間で酩酊しやすい可能性を示唆しています。さらに、女性は男性よりも、時折の使用から依存状態へ移行するまでの期間が短い可能性があることも示されています(Greaves ほか, 2019)。

このテーマの詳細は、Centre of Excellence for Women’s Health による報告書『Sex, Gender and Cannabis』で解説されています(Greaves ほか, 2019)。

Greaves, L., Hstrongsing, N., Brabete, A. C., & Poole, N. (2019)

大麻ベイピングとは?

ベイピングとは、大麻を吸入によって摂取する方法の一つです。 大麻製品を加熱して霧状または蒸気状にし、それを吸い込みます。 喫煙(燃焼して煙を発生させる)とは異なり、ベイピングでは燃焼は起こりませんが、加熱の過程で生成される化学物質を吸入することになり、肺の健康に悪影響を及ぼす可能性があります(CCSA, 2019e)。

多くのベイプデバイス(いわゆる「ベイプ」)は再利用可能で、充電式バッテリーと交換可能な部品を備えています。 一部の製品は使い捨てタイプですが、比較的少数派です。

ベイプには一般的に、マウスピース、加熱要素、液体をコイルに吸い上げるウィック素材(これらをまとめてアトマイザーと呼びます)、および液体を保持するチャンバーまたはタンクが含まれます。 下の図は、典型的なベイプデバイスの構成要素を示しています。

ベイプの一般的な名称:
  • mods(モッズ)
  • vapes(ベイプ)
  • vape pens(ベイプペン)
  • sub-ohms(サブオーム)
  • e-hookahs(電子シーシャ)
  • e-cigarettes(電子タバコ)
Vapeデバイス構成部品

Vapeデバイス構成部品

  • DRIP TIP(ドリップチップ) – 吸入口部分
  • ATOMIZER(アトマイザー) – 加熱部分
  • TUBE TANK(チューブタンク) – 液体を保持
  • INFORMATION DISPLAY(情報ディスプレイ) – バッテリー残量や設定を表示
  • ON/OFF BUTTON(電源ボタン)
  • BATTERY(バッテリー) – 電力供給源

演習

  • 学校や地域で若者がベイプを使っているのを見たことがありますか?どのような種類のデバイスを使っていましたか?
  • なぜ若者は喫煙ではなくベイピングを選ぶと思いますか?
    • デバイスや匂いを隠しやすい
    • フレーバーの多様性

大麻のベイプ製品

認可を受けた小売店では、さまざまな大麻・ベイプ製品が販売されています。ベイプ製品は次のような特徴があります。

  • THC、CBD、またはその両方を含む。
  • 液体(しばしば「eリキッド」)、オイル、固形(ワックスのようなもの)、乾燥大麻の花など、形状が異なる。
  • キャンディ、フルーツ、デザートなど多様なフレーバーがあり、若者に魅力的に感じられることがある。

ベイプ製品に含まれるTHCやCBDの量はさまざまです。オイルやワックス(濃縮物)は一般的に高濃度で、THCが50〜80%(時に99%)に達することがあります。一方、乾燥花などの製品は通常10〜25%程度のTHCを含みます。大麻のベイプが初めての人は、高濃度の抽出物は避け、THC 100 mg/g(10%)以下の製品で、1〜2回の軽いパフから始めることが推奨されます(CCSA, 2019d)。

以下の図は、代表的な大麻・ベイプ機器の種類を示しています。

MODS(モッズ)、VAPES(ベイプ)、VAPE PENS(ベイプ・ペン)、SUB-OHMS(サブオーム)、E-HOOKAHS(電子シーシャ)

MODS(モッズ)、VAPES(ベイプ)、VAPE PENS(ベイプ・ペン)、SUB-OHMS(サブオーム)、E-HOOKAHS(電子シーシャ)

違法大麻購入のリスクとは?

違法な供給源から大麻製品を購入すると、製品の品質や純度が保証されないため、健康と安全に関するリスクが生じます。農薬・金属・カビ・その他の薬物などで汚染されている可能性があります。さらに、違法製品のTHC含有量は不明であったり、誤って表示されているおそれがあり、過剰摂取や中毒のリスクが高まります。カナダでは合法の大麻は厳格に規制・検査されますが、違法大麻にはそれがありません。違法に購入すると、何を手にしているのか実際には分からないのです。

Fleming & McKiernan, 2020, p.26

大麻ベイプの危険性とリスク

喫煙、ベイプ、または摂取のいずれの方法であっても、大麻の使用にはリスクがあります。特に発達途中の10代の脳に対して影響が大きいとされています。 このセクションでは、大麻使用のリスクのうち、特にベイプに関連する短期的および長期的な影響について説明します。大麻使用の短期および長期的影響の概要については、33ページ(カナダの若者における大麻とベイピング:大麻使用の影響)をご覧ください。

若いうちから大麻ベイプを始め、日常的またはほぼ毎日長期間使用する若者は、身体的・精神的健康への悪影響や社会的問題を発症するリスクが高まります(Fleming & McKiernan, 2020)。

  • 加熱プロセスにより新しい化学物質が生成され、肺や脳に悪影響を及ぼす可能性があります。 初期の研究では、ベイプは喫煙より害が少ないとされていましたが、近年の研究では特に違法市場の未規制製品との関連で、重度の肺疾患との関連が報告されています(Renard, 2020)。
  • 稀ではありますが、欠陥のあるベイプ機器が発火・爆発し、やけどやけがを引き起こすことがあります。 また、機器を本来の用途以外に改造して使用した場合にも事故が発生する可能性があります(Caring for Kids, 2020a)。
  • ベイプ製品の多くは高濃度のTHCを含む濃縮大麻を使用しています。 高濃度の製品を使用すると、過剰摂取(「グリーニングアウト」とも呼ばれる)を引き起こすリスクが高まります(Caring for Kids, 2020a)。
  • 毎日またはほぼ毎日大麻を使用すると、大麻に対する耐性が形成されるリスクが高まります。 その結果、同じ効果を得るためにより強い製品を必要とするようになります(Fleming & McKiernan, 2020)。
  • 若いうちから長期間にわたり日常的に大麻を使用すると、大麻依存症または大麻使用障害を発症するリスクが高まります(Fleming & McKiernan, 2020)。
  • 若者は特に大麻使用に伴う精神的健康被害に脆弱です。思考力や記憶力の低下、うつ症状などが悪化する可能性があります。 統合失調症や精神病のリスクも高まり、特に家族に精神疾患の既往がある場合に顕著です(CCSA, 2020a)。

知っていましたか?

大麻使用障害(Cannabis Use Disorder)は医学的に認められた健康状態です。 大麻使用者の約10%がこの障害を発症しており、男性に多いとされています。

Greaves et al., 2019

大麻のポイント

大麻で致死的な過量摂取(オーバードーズ)はありますか?

アルコールやオピオイドのように命に関わるオーバードーズを引き起こす物質とは異なり、 大麻を大量にベイプしても通常は致死的なオーバードーズには至りません。しかし、大麻を大量にベイプすると吐き気や嘔吐、被害妄想、せん妄、精神病など深刻な健康問題を招くおそれがあります(Singh et al., 2011)。

若者が過剰摂取や「グリーニングアウト」をしている時の対応

大麻の影響は使用量によって変わります。摂り過ぎると過剰酩酊(ポイズニング)、 いわゆる「グリーニングアウト」を引き起こすことがあります(Fleming & McKiernan, 2020, p.23)。 これは強い不安やパニック、心拍数の上昇、吐き気・嘔吐、被害妄想などを生じさせます。

  • 医療的緊急事態が疑われる場合(例:意識がないなど)は、回復体位で横向きに寝かせ、すぐに 911(救急)へ連絡する。 ※「911」は一部の国・地域で使用される緊急通報番号です。ご利用の地域における適切な緊急連絡先に置き換えてご参照ください。
  • 安全な場所へ移動させる。
  • 意識があり嘔吐していなければ、果汁や水を与える。
  • 不安や被害妄想が強い場合は、そばにいて安心できるよう支える。
  • ゆっくりと深呼吸するよう促す。

若者に大麻の問題が生じている可能性のあるサイン

若者が大麻で問題を抱えているかどうかを見極めるのは難しいことがあります。 ただし、行動の変化は対話を始めるサインにもなります(School Mental Health Ontario & Centre for Addiction and Mental Health, 2020b)。

  • 課題をやり遂げられない、または成績が下がる。
  • 学校・家庭・職場での責任を怠る。
  • 記憶・集中・思考・学習・感情や意思決定のコントロールに困難がある。
  • 引きこもりがち、秘密主義、または不誠実な行動が増える。
  • 学校・家庭・職場でのトラブルが増える。
  • 以前は楽しんでいた活動や趣味への参加が減る、またはやめてしまう。
  • 気分の変化(怒りっぽい、いら立ち、不安、被害的など)(Ali et al., 2011)。

これらの行動変化は、大麻だけでなく他の健康・メンタルヘルス・社会的問題のサインである場合もあります。 信頼できる大人や専門職による支援が役立ちます。

演習

  • 若者は大麻ベイプに伴うリスクや害についてどの程度理解していると思いますか?どのリスクを認識していて、どのリスクを軽視しているでしょうか?
  • 若者の間にある大麻ベイプに関する誤解にはどのようなものがあると思いますか?
    • ベイプは喫煙より安全である
    • ベイプでは大麻に依存しない

若者のリスク低減を支援するための戦略

大麻や電子タバコ(ベイピング)などの使用に関して、若者たちは自ら情報を集めようとしていますが、その情報は必ずしも科学的根拠に基づいた正確なものとは限りません。 教育者は、若者が根拠のある知識と正確な情報をもとに、自ら判断できるよう支援する立場にあります。

若者が大麻をベイプ(吸入)する理由はさまざまです。ハイな感覚を得るため、楽しむため、社交的になるため、ストレスや不安を和らげるため、睡眠を助けるためなどがあります。 どのような理由であれ、若者が大麻やベイピングについて安全かつ偏りのない形で学べる機会を提供することが大切です。 このセクションでは、教育者が安全で中立的な対話を通じて、若者の大麻関連リスクを軽減する方法を探ります。

「ダメ。ゼッタイ。」キャンペーンの「更新」

米国のD.A.R.E.(薬物乱用防止教育)など、学校での禁欲型教育プログラムは効果が低いことが分かっています(Singh et al., 2011)。 カナダの大麻教育研究でも、「ダメ。ゼッタイ。」の方法は若者には響かず、若者は肯定的・否定的な両面を含めた科学的で中立的な情報を求める傾向があると報告されています(CCSA, 2017c)。

会話を始めるためのポイント

若者と大麻のベイプ(電子タバコ)について話す前に、以下の点を意識しましょう。
(出典:Fleming & McKiernan, 2020)

  • 若者が受け入れられ、尊重され、安心できる「評価や非難のない空間」を作りましょう。
  • 共感的な姿勢で、若者との会話にしっかりと向き合いましょう。
  • 開かれた対話、信頼、理解を促す言葉を使いましょう。インタビューではなく、双方向の会話を意識することが大切です。
  • 「ストーナー」「中毒者」「使用者」など、スティグマ(烙印)となるような言葉は避けましょう。
  • 若者の疑問や関心を理解し、早急な結論づけは避けましょう。
  • 事実に基づいて話を進めましょう。

会話で使える質問例

以下は、若者と大麻やベイプ(電子タバコ)について話す際に活用できる質問例です。
(出典:Centre for Addiction and Mental Health[CAMH]および Canadian Research Initiative in Substance Misuse, 2018)

  • もしすでに大麻を吸っている場合、なぜベイプで大麻を使用しているのですか?
  • ストレスや不安の対処のために大麻を使っているなら、他にもっと健康的な方法は思いつきますか?
  • 責任ある大麻の使い方とは、どのようなものだと思いますか?その理由は?
  • ベイプによる大麻使用は有害だと思いますか?なぜそう思いますか?
  • リスクの高い、または不健康な大麻使用とはどのようなものだと思いますか?なぜですか?
  • 大麻の使用が問題になったり有害になったりするのは、どのような時だと思いますか?
  • 大麻には依存性があると思いますか?それはどのように知りましたか?
  • 大麻で過剰摂取は起こり得ると思いますか?それはどのように知っていますか?

『Talking Pot with Youth: A Cannabis Communication Guide for Youth Allies』(Flstronging & McKiernan, 2020) は、若者との安全で偏りのない、非断定的な会話を支援するためのガイドです。

会話のためのポイント:主要メッセージ

若者と大麻について話す際に活用できる主なメッセージを以下に示します。

  1. できるだけ長く大麻の使用を遅らせましょう。
    脳は25歳頃まで発達を続けます。早期に大麻を使用すると、脳の健康や学習能力、記憶、注意力などに影響を及ぼす可能性があります。さらに、精神病や統合失調症のリスクを高めることもあります。特に家族にそのような病歴がある場合は注意が必要です。(Fleming & McKiernan, 2020)
  2. 大麻とアルコールや他の物質を混ぜて使用しないようにしましょう。
    他の物質と混合すると、望ましくない副作用や過剰摂取などを引き起こす可能性があります。場合によっては病院での治療が必要になることもあります。(Fleming & McKiernan, 2020)
  3. 使用後に運転しない、または使用した人の車に乗らないようにしましょう。
    大麻は協調運動や判断力を低下させ、運転を困難にすることがあります。使用する場合は、代替手段をあらかじめ計画するか、友人宅に泊まるなどの対策をとりましょう。(Fleming & McKiernan, 2020)
  4. 使用する場合は、THC含有量の少ない製品を選び、使用頻度と量をできるだけ控えめにしましょう。
    THCを多く含む製品(例:濃縮物)は、過剰摂取のリスクを高めます。頻繁かつ長期的な使用は、抑うつ、不安、依存症など、精神的・身体的な問題を引き起こすおそれがあります。(CAMH et al., 2018)
  5. 自分がなぜ大麻を使用しているのかを理解しましょう。
    ストレスや不眠の解消などを目的に使用している場合は、他の健康的な対処法を検討しましょう。たとえば、友人や家族との会話、セラピストとの相談、運動、趣味などが有効です。

演習

  • なぜ若者は情報を求めたり、支援的な人と話し合うことをためらうのだろうか?
  • 教育者や支援者として、どのようにすれば若者が安心して話せるか?
    • 思いやりと理解を示す
    • オープンで受容的な会話の機会を作る
  • あなた自身の意見や視点は、若者との会話にどのように影響を与えるか?

追加リソース

トピック領域 リソース
大麻(一般) Public Education (Cannabis)
(CCSA, 2021e)

Are There Risks to Vaping Cannabis?(動画)
(CCSA, 2021j)

How to Reduce the Risks of Cannabis Vaping(動画)
(CCSA, 2021i)
ベイピング(一般) COVID-19 and Cannabis Smoking and Vaping: Four Things You Should Know
(CCSA, 2020b)

Vaping Linked with Severe Lung Illnesses
(CCSA, 2019e)

Vaping
(Canadian Paediatric Society, 2021)

Vaping: What Elementary School Educators Need to Know
(School Mental Health Ontario & Centre for Addiction and Mental Health, 2020c)

Talking with Your Teens about Vaping
(Caring for Kids, 2020a)
大麻と若者 Cannabis: What Parents Need to Know
(Caring for Kids, 2020b)

Cannabis: What Parents/Guardians and Caregivers Need to Know
(School Mental Health Ontario & Centre for Addiction and Mental Health, 2020b)

Talking Pot With Youth: A Cannabis Communication Guide for Youth Allies
(Fleming & McKiernan, 2020)

Cannabis in Canada: Get the Facts
(Government of Canada, 2018b)

Discussion Guides
(Ontario Physical and Health Education Association, n.d.-a)

Cannabis Resources
(Ontario Physical and Health Education Association, n.d.-b)

Cannabis: What Educators Need to Know
(School Mental Health Ontario & Centre for Addiction and Mental Health, 2020a)

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