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2025/02/08
大麻事件の行方──大藪控訴審の現場から

こんにちは、いつもリキッド通販ショップをご利用いただき、ありがとうございます。
本日は、2025年2月4日に東京高等裁判所第2刑事部で行われた大藪龍二郎氏の控訴審公判についてお伝えいたします。 今回の公判は、大麻関連の事件であり、その内容に関心を持たれている方も多いと思いますので、詳細な様子をご紹介いたします。
事件の概要
2021年8月8日、大薮氏は群馬県での焼物イベントの帰りに、事情聴取を受け、その際にTHC成分を含む植物片が見つかり逮捕されました。その後、大麻所持罪の無罪が争われ、2024年6月4日、一審の前橋地方裁判所で検察の求刑どおり懲役6月の有罪、但し刑の執行猶予3年の判決が言い渡されました。
大薮氏は、大麻草が日本で伝統的に使用されてきた道具であることから、裁判で大麻が悪いものと認められることに反対し、その真実を更新してほしいと訴えていました。
公判とは?
公判(こうはん)とは、裁判所で行われる正式な裁判手続きのことを指します。主に刑事事件で、被告人が罪を認めるかどうか、証拠の適切性、法律の解釈などが争われ、公判終結後、判決が言い渡されます。
控訴審開始の様子
裁判所の緊張感
公判の傍聴希望者は、傍聴券を受け取るため14時30分頃から東京裁判所の玄関横の3番交付所に並び、緊張と期待が入り混じる時間が流れる中、14時55分頃に抽選結果が発表されました。
この日は小雨が少しパラつく曇り空で、東京裁判所前には独特の緊張感が漂っていました。
傍聴の準備
私の前には「ミスターガンジャ」と名乗る元大麻農家が並んでおり、彼は熱心にベトナム人による大麻プラントの話をしていました。私はその話に耳を傾けながら、時間を過ごしました。集まった傍聴希望者は約80名。その中で、幸運にも私は当選し、東京裁判所の一般人向け玄関でX線と金属探知機による検査を受け入所しました。
法廷前での厳重なチェック
法廷は429号法廷。対テロリスト事件などに使用される警備法廷で、入廷する際にはさらなる厳重なチェックが待ち受けていました。傍聴人は改めて荷物検査を受け、手荷物はすべて預けることを求められ、職員により検査は念入りに行われました。
この時、ラスノブさんへは、裁判長の職権(裁判長は、法廷の秩序維持のため、例えば騒がしい傍聴人に退廷を命じるなど、裁判所傍聴規則に基づく権能を有します。)により、同氏が着用していた大麻柄のシャツを外に見せないよう指示がされました。
私は、大麻事件に関心を持つだけで、裁判官が傍聴人を「秩序を乱し、暴力的な行動をとる危険な人間」と強く思い込み、警戒心をあらわにすることに非常に驚きました。
審理の開始
15時30分、法廷で大藪龍二郎氏の控訴審公判が開かれ、ただならぬ空気を醸し出される中、審理は始まりました。裁判官は厳正な表情を保ちながらも、その声にはわずかな震えが感じられました。それはどこか感情がにじみ出るような響きでした。
証拠請求と裁判の空気
公判では、弁護側が提出した証拠請求はすべて却下されました。検察側はその理由を明らかにせず、また裁判官も弁護側の異議を認めることなく、検察へ釈明を求めずに公判を終結しました。大藪氏の弁護人である丸井英弘弁護士と、石塚伸一弁護士は冷静に弾劾していましたが、法廷の空気はどこか一方的に感じられました。
判決の行方と感想
判決の言い渡しは次回期日3月4日に予定されています。しかし、過去の判例を振り返ると、国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」における「表現の自由」をテーマにした国際芸術祭負担金に関する訴訟では、一審・二審ともに原告側が敗訴したものの、最高裁判所は「名古屋市」に3380万円余りの支払いを命じる判決を確定し、原告側(上告側)が勝訴しました。
本大藪事件も同様に、地方裁判所、高等裁判所での判断が難しく、最高裁判所の判断を仰ぐ必要性が高いように感じます。
この裁判は、被告人の人生に大きな影響をもたらすだけでなく、同じような状況に置かれた人々や社会全体の在り方について深く考えさせられるものです。
公判後
公判が終了し、「ミスターガンジャ」から自身の特技である「大麻を育てること」が仕事に結びつかないという不満を聞きながら、私は裁判所を後にしました。
参考文献・リンク
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